祭りの写真など

亀の瀬見学イベント、2018年11月17日土曜日

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 2018年11月17日土曜日、亀の瀬の見学イベントに行ってきました。

 このイベントは亀の瀬の地すべり現場を管理している近畿地方整備局大和川河川事務所が年に数回開催しているものです。
当日の展示物、催し等は
・地すべり見学ツアー
・亀の瀬歴史資料室の公開
・1号排水トンネル公開
・旧大阪鉄道亀瀬隧道公開
・5号排水トンネル探検ラリー
・【亀の瀬渓谷・大和川の舟運】現地講演会
・災害対策車、照明車展示
・バックホウ(シャベルカー)展示
 地すべり見学ツアーについては事前予約制でしたので参加しませんでしたが、ツアーに参加しなくてもガイドさんの案内が無いと言うだけで見るものは同じです。(案内が無いと見落とすものはあるかもしれませんが)
 それぞれの展示などではスタッフさんから色々と説明を受けることができましたし、質問することもできました。

会場は河内堅上駅から東へ徒歩20分ほど。駐車場もあるので車も可。
詳しくは大和川河川事務所のサイトの亀の瀬のページで→ https://www.kkr.mlit.go.jp/yamato/guide/landslide/index.html

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現地マップ
まず、総合受付でパンフレットや地図やスタンプラリー用紙をもらいました。
道がつづら折りになっているのは高低差があるからです。概ねこの地図の上が北になります。大和川の右岸です。


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地すべり資料室
基本的に事前予約で開館、イベント時にも開館。


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いろいろと説明。亀の瀬の位置や交通の要の場所であるということなど。
大和川が塞がると奈良盆地から水が出ていけなくなるんですよね。


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地すべりのメカニズムと地層ごとの岩石の展示。
地すべりというのは土砂崩れとは違って地形・地層的な要因によるものです。傾斜のある地形の場所に水を含んで潤滑油のようになった滑りやすい地層があって、その上の土が滑るというもの。
土砂崩れ・がけ崩れなどと違ってじわじわと動くものなので人が避難する時間が確保しやすいものであります。


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地すべりの対策の説明。大きく3つの対策があり、1つは抑制、1つは抑止、1つは排土。
抑制は排水トンネルや集水井によって滑りやすい地層の水を抜くこと。水分を含んでいると滑りやすくなるからです。


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抑止は地面に杭を打ち込んで地面が滑らないようにとめておくこと。地面が一度動き出すと止めることができなくなりますが、静止した状態を保つのは可能。重いものは動き出しは鈍いけど、動いているのを止めるのは難しいという話です。ボウリングの玉のように。
直径6.5mの杭が刺さっているんですって。展示されていたのは3分の1の模型、実際は床のラインの太さ!


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実際の杭の頭の部分。大きすぎてイメージ湧きませんね。これが何本も列をなして埋まっているわけです。


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どうもこのテントウムシみたいなカメさんが亀の瀬のマスコットキャラクターらしいです。名前は?あるのかな?


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1号排水トンネル
坑口にはさっきの亀のキャラクターがあしらわれています。


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係りの方から説明を聞きながら中を見学することができました。
集水井を中から見ることができたんですが、撮影し忘れ。


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人間の感覚では気づかない程度の緩い勾配がついていて、トンネルの奥から坑口に向けてわずかに下りになっています。


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対策本部車と照明車の展示


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対策本部車は災害現場で情報収集、対策検討、現場指揮などを行うための司令塔となる車両です。
拡幅型とバス型があり、この車はバス型。トラックベースなのにバス型というのは、もしかしたら昔はバスベースだったのかもしれませんね。
拡幅型の対策本部車は東北の震災の時に陸前高田市に派遣され市役所仮庁舎として使用された実績があるとのこと。


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車体左後方が出入り口。後面の扉はトイレ直結。トイレは車内からも出入りできる。
最近に導入された対策本部車ではトイレは省略されるとのこと。
災害現場では仮設トイレが設置されるため車内のトイレはほとんど使用する機会がなく、それなら部屋を広く取った方が良いということだそうです。トイレの管理もコストでしょうし。
この大きさの車に機能を詰め込みすぎるとどっちつかずになって使いにくくなりがちです。


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車内はこんな感じ
これは車内から車広報を撮影。
右手は寝台列車の寝台席みたいなソファー兼ベッドになっていて仮眠が取れる。左手は回転式の椅子。
テレビ画面の裏手がトイレです。冷蔵庫、手洗いもあってなんとなくキャンピングカーに似ている気もします。
空調は家庭用エアコンでした。


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この日、画面には後述の照明車のカメラ映像が映し出されていました。


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床下にちらっと家庭用エアコンの室外機


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照明車
20m級のブームを伸ばして2500m^2を照らすことが可能。昼夜を問わず迅速な復旧作業が必要な災害現場では必需品。
またカメラも取り付けられており、対策本部車に映像を送って現場を監視することもできる。
照明なら発電機とバルーン式の照明でも足りることがあるが、高所から撮影できるカメラ付きというのが便利なのだとか。ドローンだと電池の関係で偵察はできるけど定点的な監視は難しいと。


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照明車も対策本部車も水防用緊急自動車として赤色灯などを装備しており緊急走行が可能です。


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バックホウ、いわゆるショベルカーの展示
これは一般の土木会社の展示でした。


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運転席


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ICTと言う技術が使われているそうです。
衛星通信によって作業箇所をかなりの精度で示してオペレーターを補助することで、1年ほどで作業に習熟できるのだとか。
ただICTも万能というわけではなく、これが使える条件というのがいろいろあるみたいです。


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測量にはドローンが活用されているとのこと。


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集水井
竪穴を掘ってその側壁に管を通して水を集めるというもの。排水トンネルとあわせて土中の水分を抜きます。
場所によっては深さ60mとかにもなるとか。写真のは10mだったか20mだったか。


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【亀の瀬渓谷・大和川の舟運】現地講演会。上の写真は龍神社という神社。
王寺町の教育委員会の方による講演でした。
大和川の舟運は亀の瀬あたりに滝があり船が通れなかったので、大阪側は剣先船、大和側は魚梁船が使われており、魚梁(やな)というところで荷物を積み替えていたそうです。
上りは干鰯(鰯を干して作った肥料)が運ばれ、下りは綿が運ばれたと。


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かつての舟運を偲ぶ遺構はほとんど残っていないそうですが、この龍神社の灯籠に


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「剣先船」「船人中」の文字が確認できます。江戸末期の灯籠。
講演を聞いて大和川の舟運について理解を深めることができました。


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7号排水トンネル
ここに旧大阪鉄道亀瀬水道の遺構があります。


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排水トンネルを進んでいくと斜めのトンネルと交差します。
これが旧大阪鉄道の鉄道トンネルです。大阪鉄道は今の関西本線(大和路線)をかつて運行していた会社です。なお近鉄南大阪線の前身である大阪鉄道(大鉄)とは同名ですが別の会社。


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明治24年2月に供用開始されたトンネルです。地すべりによるトンネルの変形、亀裂のために開通が2年以上遅れたそうです。


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単線のトンネルです。
昭和7年に地すべりの影響で不通となり役目を終えました。
2008年の7号排水トンネル建設中に偶然、このトンネルが発見され、明治の貴重な遺構として保存されることになったということです。


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トンネルの内壁はレンガ積みです。側壁部分はイギリス積み、天井のアーチ部分にかかるところからは長手積み


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天井には蒸気機関車の煤の後で黒くなっているところがありました。


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奇跡的に残っていたトンネルをこれまた奇跡的に最後の排水トンネルの建設の時に発見という、奇跡の連続だったんですねえ。


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右のトンネルが旧大阪鉄道の隧道が見られる7号排水トンネル
左のトンネルが中をぐるっと歩ける5号排水トンネル
5号排水トンネル探検ラリーは1周徒歩20分から30分程度かけてトンネルを巡るものでした。懐中電灯片手に明かりの無いトンネルを進んでいくのは探検という感じがしましたね。
要所には係員の方がいて迷子にならないように案内がありました。4か所のスタンプラリーでした。

最後に総合受付でアンケートを書いて粗品を頂いて終わり。
楽しいイベントでした。かなり満足度高かったです。


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会場から大和川下流方向を望む
亀の瀬の地名由来になったとされる亀石が写ってるはずなんですが、良く分からないです……。


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この看板は施設の展示物ではなくて工事現場の掲示物です。
地すべり対策の工事は今も行われています。
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