祭りの写真など

太鼓台の担ぎ歌について、堺・泉州編

「太鼓台の担ぎ歌・囃子唄について」 http://hatotetsu.blog89.fc2.com/blog-entry-1110.html という記事を2017年に書いてからちょくちょく書き足してはいたんですが、煩雑になってきたので地域別に記事を書こうと思います。
この記事では堺・泉州編として堺市、貝塚市、泉佐野市などの太鼓台・布団太鼓・やぐら・だんじりの歌について書いていきます。

現在歌われているかは確認していませんが、泉州地域では地車ややぐらでも同様の歌が歌われていたとのことであわせて掲載します。


留意点
・その町で歌われる全ての歌詞を網羅して紹介できているわけではありません。
・紹介した歌詞以外にも歌詞があることがあります。
・動画の音声等から書き起こした場合、本来と文字が違っていたり聞き間違っていたりすることがあります。
以上3点ご了承ください。

(いくつか孫引のものはそのうちちゃんと調べます……)

〇堺市
標準的な歌詞
 石山の秋の月 
 月に群雲 花に風
 風の便りは あわの島
 縞の財布に 五両十両
 ゴロゴロ鳴るのはなんじゃいな
 地震雷あと夕立
 べーらべーらべらしょっしょ

町によっては部分的に違うところもあるが、およそ同じ。
堺市内の布団太鼓ではほぼすべての町で歌われる。


堺まつりふとん太鼓連合保存会で紹介されている歌詞

ふとん太鼓舁ぎ唄
一、
石山の秋の月、月に叢雲花に風
風の便りは阿波の島
縞の財布に五両十両
ごろごろ鳴るのはなんじゃいな
地震、雷、あと夕立
べーら、べーら、べらしょっしょい
二、
牡丹に唐獅子、竹に虎
虎追て走るは和藤内
後ないお方に知恵貸そか
知恵の中山清閑寺
清閑寺のお住さんは坊さんで
それ故八朔雨じゃいな
べーら、べーら、べらしょっしょい
 堺まつりふとん太鼓連合保存会公式サイト「ふとん太鼓豆知識」http://www.be-rabe-ra.com/mame.phpより引用




開口神社:秋祭り9月第1金土日
・大南戸川 隅田

隅田の太鼓と 言うたなら~
百年太鼓 堺型
屋根付き太鼓 総黒檀
堺の太鼓語るなら 一度は見とけよう見とけ
泉州一じゃ ○隅(まるすみ)じゃ
べーらべーら べらしょっしょい
 「TEAM-D ちゅうめい会(ふとん太鼓) 【隅田】太鼓担ぎ歌」 http://yaplog.jp/chumei-kai/archive/94  より引用



・2018年に一番の歌詞改訂
一、隅田の太鼓というたなら 百年太鼓を受け継いだ 屋根付き太鼓堺型
 大寺の太鼓語るなら 一度は見とけよう見とけ 泉州一じゃ まる隅じゃ
 ベーラ ベーラ ベラショッショイ
二、石山の秋の月 月にむら雲 花に風 風の便りは 阿波の島
 縞の財布に五両十両 ゴロゴロ鳴るのは 何じゃいな
 地震 雷 あと夕立 ベーラ ベーラ ベラショッショイ
三、牡丹に唐獅子 竹に虎 虎追って走るは和唐内 わとなるお方に 知恵かそか
 知恵の中山 清閑寺 清閑寺の和尚さん 坊さんでその時はやりの 唄うとた
 その歌なにかと 聞いたなら 僕のかわいいみよちゃんは 色が白くて小さくて
 前髪たらした カワイイ娘(こ) あの娘は 高校二年生
 ちっとも美人じゃ ないけれど なぜか僕を引き付ける
 つぶらな瞳に 出会うとき 何にも言えない 僕なのさ
 ベーラ ベーラ ベラショッショイ
大南戸川隅田青年団ツイッターより引用 https://twitter.com/sumidaseinendan/status/1036410894392020992




・新在家濱

石山の秋の月
月に叢雲花に風
風の便りは阿波の嶋
縞の財布に五十両
ごろごろ鳴るのはなんぢゃいな
地震雷あと夕立
べーら、べーら、べらしょっしょい

牡丹に唐獅子竹に虎
虎追うて走るはこと同じ
知恵の中山清閑寺
清閑寺のお和尚さん坊さんで
坊さん蛸食うてへとついた
着いた浮島両御島(りょうごしま)
島で名高い弁天山
山へ登るは西の丸
べーら、べーら、べらしょっしょい

(現在は歌わない歌詞)
松のないのに松並町
半町旅籠で一町半
綾や錦を織り込んで
かえるが飛びつく柳之町
羽子板三つで九間町
拝んで通るは神明町
橋の下で宿屋町
村木ひとつで車之町
女中の欲しがる櫛屋町
笑うて通るは戎之町
小栗判官熊野町
べーら、べーら、べらしょっしょい
 「新在家太鼓台保存会ホームページ 担ぎ歌の今昔」http://www.shinzaike.jp/%E6%96%B0%E5%9C%A8%E5%AE%B6%E6%BF%B1%E3%81%B5%E3%81%A8%E3%82%93%E5%A4%AA%E9%BC%93%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%83%BBhistory/%E6%8B%85%E3%81%8E%E6%AD%8C%E3%81%AE%E4%BB%8A%E6%98%94/ より孫引
 堺まつりふとん太鼓連合保存会三十周年記念誌編集委員会(2003)『堺まつりふとん太鼓連合保存会三十周年記念誌』p112で確認。堺市立図書館電子図書館で閲覧:https://www.d-library.jp/SKI01/g0101/top/



・芦原濱

石山の秋の月
月にむら雲 花に風
風の便りは 阿波の島
縞の財布に 五両十両
ゴロゴロ鳴るのは何じゃいな
地震 雷 あと夕立
大寺和尚さん坊さんで
それゆえ八朔 雨じゃいな
ベーラ ベーラ ベラショッショイ

牡丹に唐獅子 竹に虎
虎追って走るは 和唐内
あとないお方に 知恵貸そか
知恵の中山 清閑寺
清閑寺の和尚さん坊さんで
それゆえ八朔 雨じゃいな
ベーラ ベーラ ベラショッショイ

大寺御紋は 焼け茄子
天神さんの御紋は 梅鉢で
一富士 二鷹の 三茄子
目出度い祭じゃ 歌いましょ
ベーラ ベーラ ベラショッショイ

(芦原濱オリジナル)
芦原濱の 若い衆は
朝の早よから濱に出て
雨の降る日も濱に出て
風の吹く日も濱に出て
海老に 鰯に さるぼうを
お船一杯 漁をして
手て噛む鰯を売ったとさ
ベーラ ベーラ ベラショッショイ

芦原の太鼓は 良い太鼓
赤いふとんに 金の締め
波打ち踊るは 黄金(きん)の房(*注)
五段の下には 彫り物が
黒く光って 華を添え
四面にゃ恐い 面のある
泉州一の ええ太鼓
ベーラ ベーラ ベラショッショイ
(*注)担ぎ唄の唄っている時の房の色により「白い房」となる事がある。
 「TEAM-D ちゅうめい会(ふとん太鼓) 【芦原濱】太鼓台担ぎ唄」 http://yaplog.jp/chumei-kai/archive/86 の一連のページより引用


芦原濱のオリジナル歌詞を作詞なさった方のブログがあった→「日本桜草守の独り言 ふとん太鼓 秋祭り」 http://blog.livedoor.jp/naniwasakurasoukai/archives/50057082.html
こちらによれば2005年時点で約35年前に作詞されたとのこと。ただしこの時に作詞されたのは「芦原濱の若衆は~」の全文と、「天神さんの~」の歌詞の「一富士二鷹~」以降とあるので、「芦原の太鼓は良い太鼓」の歌詞はさらに後年の作詞になるのだろう。
六代目若仲頭の時代、昭和49年(1974)前後に百舌鳥で歌われていた担ぎ唄を導入、七代目の頃に4番の歌詞が作詞されたとのこと。(堺まつりふとん太鼓連合保存会三十周年記念誌編集委員会(2003)『堺まつりふとん太鼓連合保存会三十周年記念誌』p37を参考。堺市立図書館電子図書館で閲覧:https://www.d-library.jp/SKI01/g0101/top/ )


・大甲濱(だいかいはま)

大甲の 夢太鼓
70年の時を経て
十字の金綱 兜額
海老茶が咲かすは房の華
大甲若衆の 心意気
泉州一の 秋祭り
大寺の八朔 蘇る
べーらべーらべらしょっしょ

この太鼓担げ
死ぬまで担げ
大甲濱の太鼓はよう担ぐ
べーらべーらべらしょっしょ
 動画:大阪太鼓同好会「大甲濱 担ぎ歌【歌詞付き】」 https://youtu.be/72WkekE_wSo を参照




菅原神社:秋祭り9月13日・14日(2018年から第1金土日に変更)
・海船濱

梅はすいすい種硬い
すいすい浮かせこの太鼓
海船濱の太鼓はよう浮かす
 祭りの時に境内に設置される小屋の飾りを参照。

松のないのに松並町
半町旅籠で一町半
咲いた花なら桜之町
綾や錦を織り込んで
かえるが飛びつく柳之町
羽子板三つで九間町
拝んで通るは神明町
橋の下で宿屋町
材木つんで車之町
女中の欲しがる櫛屋町
笑うて通るは戎之町
小栗判官熊野町
べーら、べーら、べらしょっしょい
 動画:Kappa2700「平成28年・菅原神社・太鼓台(ふとん太鼓)「北戸川」「海船濱」(大阪府堺市)」 https://youtu.be/qE1XK__dOzg?t=5m26s 及び 「堺観光コンシェルジュ ♪堺の町の名をいおうなら」 https://ameblo.jp/gosakai/entry-11330457091.html を参考 




方違神社:秋祭り9月連休土日月
・榎

石山の秋の月
月に叢雲 花に風
風の便りは阿波の島
縞の財布に五両十両
ごろごろ鳴るのはなんぢゃいな
地震雷あと夕立
べーら、べーら、べらしょっしょい
 参考:榎ふとん太鼓の太鼓蔵のシャッターに書かれた歌詞

牡丹に唐獅子竹に虎 虎追うて走るは和唐内
和唐内お方に知恵貸そか 知恵の中山清閑寺
せいかん寺の和尚さん坊さんで それゆえ八朔雨ぢゃいな
ベエーラ、ベエーラ、ベラショッショイ
 堺まつりふとん太鼓連合保存会三十周年記念誌編集委員会(2003)『堺まつりふとん太鼓連合保存会三十周年記念誌』p71より引用。堺市立図書館電子図書館で閲覧:https://www.d-library.jp/SKI01/g0101/top/




船待神社:9月第2金土日(3連休の土日を含む)
・出島

1,出島の太鼓は赤いふとんが鮮やかでふとん地面は金の龍 大きく輝く宝船 舟に乗ってる七福神 波をかたどる白い房 咲いた咲いた房の花 べーらべーらべらしょっしょい
2,出島の太鼓は広い欄干 十二支で天に昇は五嶌龍 獅子は阿吽の唐獅子で四本柱は丸柱 したん作りの太鼓だい 自慢の太鼓は大太鼓べーらべーらべらしょっしょい
3,出島の太鼓は赤い文字の出島に 波打つハッピは浜千鳥 自慢の肩には太鼓瘤 力会わせて担ぎ上げ 足を揃えて肩変えて、気合いを入れて1 2 3べーらべーらべらしょっしょい
いしやまの秋のつき 月に群雲 花に風 風の頼りはあわの島 島のさいふにごりょじゅうりょ ゴロゴロ鳴るのはなんじゃいな 地震 雷 あとゆだち べーらべーらべらしょっしょい
ぼたんに唐獅子たけに虎 虎をて走るはまとうなり まとなりお方に知恵かそか 知恵の中山 センガンジン センガンジンのおっしょっさん坊さんで 坊さんタコ食ってヘドついた ついた浮き島 ひょうごじま
べーらべーらべらしょっしょい
堺市の太鼓を語るなら 赤いふとんに金の龍 咲いた 咲いたぜ 房の花 マジで 出島をよう見とけ (そら)よいやーまっかそこじゃいなよういや せー
 「逆巻 シュウ  もうちょいで秋祭り」 https://ameblo.jp/inu2468/entry-11914297511.html より引用



・東湊

湊の太鼓豪快に 黒房躍らせ担ぎ出す
花咲き鳥飛ぶ彫り物に 天神御紋のふとん締め
小屋根の下には龍が舞い 熊野の街道老松に
足並み揃えて練り歩く これが湊の大太鼓
 祭りの時境内に設置される小屋の飾りより

湊の太鼓威勢よく 世話人十丁青年団
若中揃うて肩入れりゃ 華麗に舞うや黒い房
太鼓叩きに柱持ち 背中に五色の襷掛け
御陵の通りの船待に 自慢の太鼓を響かせる
 動画:大阪太鼓同好会 「担ぎ唄シリーズ③ 東湊 (歌詞付き)」 https://youtu.be/g64iMoou2f4 参照



・西湊
 「~、島に名高い弁天山、山に登るは〇〇〇、それゆえ船待雨じゃいな」の歌詞を歌う。


石津太神社:秋祭り10月第2金土日(連休土日含む)
・石津川向

石津太の川向、波打ち踊る白いふさ、自慢は金の飾り物、前と後ろに龍(りゅう)と海老、四面(しめん)に鷹と龍のある、泉州一の太鼓台、ベ-ラベ-ラベラショッショッイ
堺の石津太秋祭り、勢いつく秋いさましく、石津の河川の向こう側、勇壮華麗な太鼓台、龍(たつ)海老したがえ若い衆が、見せるはいちばん川向、ベ-ラベ-ラショッショッショイ
 石津太神社のサイトの秋祭り紹介ページ http://iwatuta.web.fc2.com/akimaturi.html より引用(筆者が適宜修正)



・十三町会

牡丹に唐獅子 竹に虎
虎追うて走るは 和藤内
和藤内お方に 知恵貸そか
知恵の中山 千願寺
千願寺のお住さん 坊さんで
それ故 八朔 雨じゃいな
ベーラ ベーラ ベラショッショイ
 動画:yanchaman007 「平成27年(2015) 十三町会ふとん太鼓 牡丹に唐獅子 竹に虎」 https://youtu.be/o_DEMQeNw8M を参照





石津神社:10月第1土日
・浜石

石山の秋の月 月に群雲、花に風
風の便りは 淡の島
縞の財布に五両十両
ゴロゴロ鳴るのはなんじゃいな
地震、雷、あと夕立
ベーラベーラベラショッショ

牡丹に唐獅子 竹に虎
虎追うて走るは和藤内
和藤内お方に知恵貸そか
知恵の中山千願寺
千願寺のお住さん坊さんで
それゆえ八朔雨じゃいな
ベーラベーラベラショッショ

浜石の 本太鼓 朱い布団も 鮮やかに
ふとん締めには 金の綱
波打ち踊るは 白い房
黒い 法被の 若い衆
小栗 街道 よう舁ぐで
ベーラ ベーラ ベラショッショイ

石津の宮さん 三つ柏
泉州最古の 戎宮
石津の川では 布晒し
明治の太鼓は 晒仲
浜石太鼓は ええ太鼓
小栗 街道 房の華
ベーラ ベーラ ベラショッショイ

浜石の 青年団
若津の名のもと 集まって
若津の結束 ようみとけ
足並み揃えて ようかぐで
咲かして魅せよう 房の華
ベーラ ベーラ ベラショッショイ
 浜石ふとん太鼓のサイトより引用 http://hamaishi.web.fc2.com/html/hamaishi_song.html 

   


百舌鳥八幡宮:旧暦8月15日に当たる日に近い土日
・梅北町

石山の秋の月
月にむら雲 花に風
風のたよりは 淡の島
縞の財布に 五両十両
ごろごろ鳴るのは何じゃいな
地震 雷 あと夕立
べーら べーら べらしょっしょい

牡丹に唐獅子 竹に虎
虎追うて走るは 和藤内
まとないお方に知恵かそか
知恵の中山せんがん寺
せんがん寺のお住っさんは坊んさんで
それゆえ八朔あめじゃいな
べーら べーら べらしょっしょい
 祭りの時に境内に設置される小屋の飾りを参照



・土師町

石山の秋の月 月に群雲 花に風
風の便りは 阿波の島
縞の財布に 金五十両
ごろごろ鳴るのは なんじゃいな
地震 雷 あと夕立
べーら べーら べらしょっしょい
牡丹に唐獅子 竹に虎
虎追うて走るは まとうない
まとないお方に 知恵貸そか
知恵の中山千願寺
千願寺のお住さんは坊さんで
それ故 八朔雨じゃいな
べーら べーら べらしょっしょい
 堺市中区 中区域まちづくり考房 魅力資源散策マップ 土師校区「はぜの遺伝子」の内「祭の遺伝子」 http://www.city.sakai.lg.jp/naka/jichikai/fureaijigyo/kobo/miryokushigen/sansakumap/index.html より引用




華表神社:秋祭り10月4日・5日及び近い休日
・奥本町

奥本太鼓が鳴り響く 大きく揺らすでこの房を
担(か)いだら止まらんこの太鼓
堺の東に咲かせるで 泉州一の夜桜を
死ぬまで担(かつ)ぐでこの太鼓
べぇら べぇら べらしょっしょい

石山の秋の月 月に群雲 花に風
風の便りは淡の島 縞の財布に五両拾両
ごろごろ鳴るのはなんじゃいな
地震 雷 あと夕立
べぇら べぇら べらしょっしょい

牡丹に唐獅子 竹に虎 虎追うて走るは和唐内
和唐内お方に知恵貸そか 知恵の中山千願寺
千願寺のお住さんは坊さんで それ故 八朔 雨じゃいな
べぇら べぇら べらしょっしょい
 祭りの時のうちわや団長・副団長の法被に書かれた歌詞を参照




金岡神社:盆踊り8月14日・15日
太鼓台ではなく、盆踊りに使う太鼓を担ぐ。金岡は堺市であるが、元は河内国に含まれていた。
太鼓台担ぎ唄のほかにノーエ節やデカンショ節などの民謡、南河内の曳き唄文化圏のだんじり祭りでよく歌われる歌謡曲やその替え歌が歌われる。
一般的な歌詞

石山の秋の月 月に群雲花に風
風の便りはあわの島 縞の財布に五両十両
ゴロゴロ鳴るのはなんじゃいな 地震雷あと夕立
べーらべーらべらしょっしょい

牡丹に唐獅子 竹に虎 虎追うて走るは 和藤内(まとうない)
まとないお方にに知恵かそか 知恵の中山せんがんじ
せんがんじの和尚さんは坊さんで それ故 八朔 雨じゃいな
べーらべーらべらしょっしょい



・九頭神町

一姫 二太郎 三茄子(なすび) 金岡和尚さん焼け茄子
短い祭りじゃ歌うたえ 焼けなす 煮なすに 焦げなすび それ故和尚さんハゲじゃいな
べーらべーらべらしょっしょい

卵のふわふわあがりんけ 今日は精進 明日にしよ
しょしょまか しょしょまか しょっしょっしょ
信濃屋のお半さん 浪速のお宿で一休み
べーらべーらべらしょっしょい



・西御坊町

泉州堺は金岡の
夏の名物盆踊り
十一太鼓を打ち鳴らし
夜も遅うまで踊りましょう
ここはええとこ金岡町
 祭礼時に使われた紙破りの紙に書かれた歌詞を参照



〇和泉市
・仏並町の伊勢音頭の一節
堺ははじめて はや住吉の 住吉前なる反橋は
両詰低くて 中高で 浜辺を向いて見下ろせば
七福神の舟遊び 中にもえびすという人は
金と銀とのつりざおで 糸はななこのきんこより
宝の槌をば浮きにして 黄金の釣りでは鯛をとる
この鯛ごちそうにゃヨーイ どなたもあげてくれヨー

※伊勢音頭だが尻取り唄の歌詞と共通したものが含まれる。


○貝塚市
・貝塚太鼓台祭り:7月連休土日

ベーラ ベーラ ベラショッショ
信濃屋のお半さん、石部のお宿で仮枕
石山の秋の月、牡丹に唐獅子竹に虎、虎追うて走るは和藤内、
和藤内お方に知恵貸そか、知恵の中山清閑寺、清閑寺の和尚さん坊さんで、
ぼんさん蛸さんじゅうろべさん、卵のふわふわ上りんけ、
今日は精進あしたにしよ、
ショショマカ ショショマカ ショッショッショ
 貝塚市観光協会「2018太鼓台祭りマップ」 http://www.city.kaizuka.lg.jp/kanko/dento_gyoji/taikodai_maturi.html より引用
見學稔(2003)『祭・彫物太鼓台』p142貝塚の太鼓台担ぎ唄と解説にも上と同様の歌詞が紹介されている。
 




○泉佐野市
・春日神社:7月海の日とその前日

石山の秋の月 月に村雲 花に風
旅の便りは田舎から
いなをかくせし 淡路島
縞の財布に 金50両
五郎十郎 曽我のこと
サーセ! ホラ ヨーイショ(サ)ヨーイショ(サ)
牡丹に唐獅子 竹に虎
虎追うて走るは 和藤内
全うないお方に 知恵貸そか
知恵の中山 せんがん寺
せんがん寺の和尚さん 坊さんで
坊さん蛸さん 十郎兵衛さん
サーセ! ホラ ヨーイショ ヨーイショ(サ)
 「泉佐野商業会連合会 地場名所めぐり」 http://sensyu-sano.net/kite-net/meisho/kasugajinja.html より引用


石山の秋の月 月に群雲 花に風
風の便りは 田舎から
いなを隠せし 淡路島
縞の財布に 金五十両
五郎十郎 曽我のこと
牡丹に唐獅子 竹に虎
虎追うて走るは 和唐内
全ない御方に 知恵貸そか
知恵の中山せんがん寺
せんがん寺の和尚さん 坊さんで
坊さん蛸さん 十郎兵衛さん
お前も蛸ならわしも蛸
互いに吸いつきゃ ええじゃないか
 「読売センター貝塚 貝塚宮・感田神社 太鼓台祭り」 http://yc-kaizuka.o.oo7.jp/maturi/taikodai1.htm より引用




○書籍から引用
・峰尾格『民謡の和泉』1934。
国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1439698
p29より。採取地不明。

すみよしの
四社の前なるそりはしに、
中の高さへ、こしかけて、
沖をかすかにみはらせば、
八幡太郎の一の船、
船は白金、櫓は又黄金、
綾や錦の帆に、
きんらんどんすの幕を張り
中に十二の船子供、
おもふ港へ、いそいそと。
注記)神楽歌様であって、一般に手毬歌や子守唄や其の他の労働歌にも歌はれるに至ったものである。



同じくp183より。採取地不明

(囃子)ベーラベーラベラショッショ
石山寺の秋の月 牡丹に唐獅子竹に虎
虎追ふて走るは和藤内 和藤内御方に智恵貸そか
智恵の中山清閑寺 清閑寺のおっさん坊さんで
坊さん蛸さん幽霊さん 卵のふわふわあがらんか
けふは精進あしたにしよ
注記)前句をうけて次々に説明して、歌を変化進行せしめようとするものか。


※ここでのおっさんは方言でお坊さんの事を指す。


○だんじり
岸和田祭りで歌われた曳き唄

石山の秋の月
牡丹に唐獅子 竹に虎
虎追て走るは和唐内
和唐内お方に智慧貸そか
智慧の中山清閑寺
清閑寺のお尚さん 坊さんで
坊さん蛸さんゆうれんさん
たまごのふわふわあがらんか
今日は精進 明日にしょ
  「楽しいブログ だんじりの曳唄」 https://blogs.yahoo.co.jp/twsjf858/18718094.html より引用




泉佐野市長滝のだんじりで歌われた歌

牡丹に唐獅子竹に虎  虎追うて走るはまとうない(和藤内)
まとないお方に知恵貸そか  知恵の 中山せんがん寺  
せんがん寺の 和尚さん 坊さんで  べらべらべらしゃっしゃ
西の番のだんじりは  彫り物ようて  かじとりじょうずで よく走る
 「蟻通神社ブログ 秋祭り「だんじりの歌について」」 http://www.aritooshi.org/blog/index.cgi?key=140 より孫引
 『長滝の民俗』(泉佐野市史編纂委員会)が典拠




泉大津市(下之町、板原町)、忠岡町、堺市(地車騒動以前の旧市街)でも地車の曳き唄として尻取り歌が歌われていた。


○やぐら
泉南市市場のやぐら

石山の秋の月
牡丹に唐獅子竹に虎
そろ~て(虎追うて)走るはまとうない
まとないお方に知恵かそか
知恵の中山千願寺
千願寺のおっさん(和尚さん) ぼんさんで
べ~ろべ~ろべろしゅっしゅ
 「信達秋祭り」http://makisai2.web.fc2.com/ 内の「音頭集」http://makisai2.web.fc2.com/page093.htmlより引用
 動画:ichibahanda 「やぐら懐古録-平成八年信達祭禮パレード其の参」 https://youtu.be/vNArUy7NViY?t=1m20s から書き起こし



泉南市樽井のやぐらの太鼓台担ぎ唄(囃子唄)

石山の秋の月、牡丹に唐獅子竹に虎、虎もって走るはまとうない。まとないお方に知恵貸そか。
知恵の中山千願寺、千願寺のオッさん(和尚さん)ボンさん(坊さん)で、ボンさん蛸さん入道さん。
ベーロ、ベーロ、ベロシュッシュッ。
 「樽井のやぐら 樽井の音頭」 http://taruinomatsuri.web.fc2.com/song.htm より引用 




泉南市陸(宮本)のやぐらの太鼓台担ぎ唄(囃子唄)

石山の秋の月、牡丹に唐獅子竹に虎、虎もって走るはまとうない。まとないお方に知恵貸そか。知恵の中山千願寺、千願寺のオッさん(和尚さん)ボンさん(坊さん)で、ボンさん蛸さん入道さん。
ベーロ、ベーロ、ベロシュッシュッ。
 陸宮本やぐら保存会のサイト内の音頭集より引用 http://miyamoto.omiki.com/ondo.html 




そのほかやぐらの音頭については
「阪南市の祭・やぐら やぐら音頭集」 http://yagura.main.jp/yagura/ondo/ondo.htm



解説
・石山の秋の月:近江八景のひとつ
・月に群雲(叢雲)、花に風:良いものはすぐに隠れてしまって長続きしないことのたとえ
・縞の財布に五十両:『仮名手本忠臣蔵』の五・六段目に登場するキーアイテムの財布
・牡丹に唐獅子、竹に虎:古くから多用される定番の題材
・虎追うて走るは和藤内:『国性爺合戦』での場面
・知恵の中山清閑寺・誓願寺・千願寺:
  清閑寺:京都市東山区にある山号を歌中山という清閑寺の事か。
  誓願寺:京都市中京区にある誓願寺の事か。
  千願寺:上記2つのお寺の名前が訛って「せんがんじ」になり、漢字をあてたものか。
・誓願寺の和尚さん(おっさん・お住さん)坊さんで:
  関西の方言で和尚さんの事をおっさんと呼ぶことがある。特に泉州南部ほどおっさんと歌う。
  一般的に「お坊さん」はいわゆる僧侶全般を指し、和尚や住職はやや狭い意味になる。
・たこ食うてへとついた:「へとつく」とは嘔吐すること。
  落語「三十石」の始めの方で「誓願寺の和尚さん坊さんで、坊さん蛸食うてへとついた」のフレーズが引用される。
・ついた浮島両御島・ひょうごじま:元ネタが分かりませんでした。
・島に名高い弁天山:京都の中書島に「島の弁天さん」として親しまれる辨財天長建寺というお寺があるが、確証はない。
・山へ登るは西の丸:元ネタが分かりませんでした。
・坊さん蛸さん入道さん:坊主頭からの連想だろう。入道さんが幽霊さんや十郎兵衛さんになるパターンもある。

泉州での囃子唄では「石山の秋の月~」の歌で「風の便りは田舎から いなを隠せし淡路島」の部分を省略せずに歌うところは少なく、泉佐野市の春日神社くらいである。
堺市内では伝統的な囃子唄を残しながらも新しいオリジナルの歌詞を創作するところが多い。その場合、歌詞の内容は布団太鼓本体の特徴が歌われたり、町の歴史や風土が歌われたりする。
堺のふとん太鼓では「担ぐ」を「かぐ」と読む場合と普通に「かつぐ」と読む場合がある。「舁く」の字も使われることがあるが、「担ぐ」のほうがよく使われる。本来は「舁く」の方が意味が正確なのだが、常用漢字外なので「担ぐ」で代用される。

堺生まれの与謝野晶子は小説「住吉祭」などで住吉祭の様子を描いており、堺(旧市街地)の地車の巡行で「牡丹に唐獅子竹に虎」の唄が歌われていたことが分かる。
しかしながら明治期に堺の地車騒動が起こり、堺旧市では地車の曳行が禁止され、日露戦争の勝利奉祝で布団太鼓が出る約10年ほどは堺では練り物が出なかった。また昭和20年~30年代は大寺八朔祭では尻取り歌は歌われておらず、第一回堺まつりに合わせて芦原濱が百舌鳥方面で歌われていた尻取り唄を導入している。
1972年、岸和田市制50周年を記念してNHKの「ふるさとの歌まつり」(1972年12月28日(木)放送)で岸和田市内の民謡が取り上げられた。その中でだんじり祭りの曳き唄が披露されたという。ちなみにこの番組をきっかけに岸和田のだんじりの知名度が全国区のものになったと言われている。
長滝もかつては曳き唄が歌われた。
現在はアスファルトで舗装された道路をやりまわしで駆け抜けるのが泉州の地車のスタイルだが、往古は道が狭かったり未舗装だったりしたためにスピードを出せる場所が限られており、今よりも祭りのスピードは平均して遅く、曳き唄が歌われることがあったという。
泉佐野市以南のやぐら文化圏では今でも伊勢音頭や曳き唄を歌いながら練り歩くことがあり、曳き唄が現存している。泉南市樽井、牧野、市場や阪南市新家(和泉鳥取)など。



掛け声
住吉大社の神輿の掛け声「べーら、べーら」
住吉大社の神輿の昔の掛け声「せーらじゃ、べーらじゃ」
堺の布団太鼓の掛け声「べーら、べーら、べらしょっしょ」
堺市東区や中区の盆踊りの大太鼓を担ぐ掛け声「おせらじゃ、べーらじゃ、べらしょっしょ、べーら、べーら、べらしょっしょ」など
貝塚の太鼓台の掛け声「ベーラ ベーラ ベラショッショ 」、「しょしょまか、しょしょまか、しょっしょっしょ」
泉佐野市長滝のだんじりで使われた掛け声「べらべらべらしゃっしゃ」
泉南市のやぐらの掛け声「べーろ、べーろ、べろしゅっしゅ」、「げーとじゃ、げーとじゃ」
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  1. 2018/06/24(日) 06:34:50|
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